レーシングでもショッピングでもツーリングでも出勤でも、どのような用途でも使えるようにというコンセプトで開発されたのがポルシェ911である。
中には完全無欠のスポーツカーという人もいるくらい、昔から愛された車だ。
しかし、どのような車であっても弱点がある。今回はポルシェ911の弱点について考えてみよう。
積載量
積載量は、ワンボックスはもちろん、セダンと比べても積載能力には大きな違いがある。
しかし、フロントトランクは深くて巨大だし、後席も荷室として使えるので、日常の買い物では全く問題ないだろう。
ただし、後席に人を載せるのは厳しい。小さな子供なら大丈夫だろうが、大人はまず無理だろう。その点では実用的とはいえない。
緊急用に助手席を前に出して、短距離で3人が限界だろう。
地上高
地上高は低く見えると思うかもしれない。意外と余裕があるのがポルシェ911の特徴だ。
歩道の乗り越えでアンダーカバーやフラップを擦ることはあるが、柔らかい素材なので傷がつくことはないだろう。車止めにもしっかり当てることができる。
私のポルシェは3cmほど車高を落としているが、実用上問題ない。
エ
ンジン音
気になるのは冷却時の排気音やエンジン音だ。
時間帯によっては近所迷惑になるかもしれない。昔のモデルだと特に気になるところだ。
それでも最近のモデルだと暖気すればアイドリングは落ち着いて静かになる。
性能を発揮できない
ポルシェ911はスポーツ感あふれる走りが徹底して追及されており、最高レベルのパフォーマンスを誇っている。
しかし、圧倒的なパフォーマンスを誇っていても日本の公道でこの性能を発揮できない。
日本の一般道では最高速度が40~50km/hに制限されている道がほとんど。標識で制限されていない道路でも60km/hになっている。
高速道路でも100㎞/hだ。そのため、日本の行動ではポルシェ911に設定されている最高速度の半分も出せない。
目立つ
ある意味、弱点といえるのは目立つことだろう。ショッピングや通勤だと特に目立つ。ジロジロ見られることがあるし、時には話しかけられることもある。忙しい時に限って・・・。
ポルシェ911は1964年から製造・販売しているスポーツカーなので、今の時代にそぐわないことはもちろんある。
特にRRレイアウトはそうだろう。RRがそこまでいいなら、928やボクスターもRRにしているはずだ。
ポルシェ自身もそのことはよく知っているだろう。しかし、ポルシェ911は今更変えられない。だから、他のモデルがあるのだ。