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個人間カーシェアリング専用の保険とは

個人間カーシェアリング専用の保険

DeNAが運営する個人間カーシェアリングサービス「Anyca(エニカ)」が損保ジャパンと共同で個人間カーシェア専用保険を開発した。提供は2021年7月から開始されており、オーナーは車を貸し出す際、3つのプランから自由に補償内容を選ぶことができる。

ポルシェをはじめとする高級輸入外車は、万が一のことがあると修理費用もバカ高くなる。個人間カーシェアリングで副業を始めるなら、補償内容について把握しておこう。

個人間カーシェア専用保険「カーシェアプロテクト」の特徴

Anycaでは2021年7月以前も、貸し出される車両に対し時間単位型自動車保険を一律で設定していた。しかし、車両補償金額の限度は300万円と決められており、また管理中の盗難・衝突や偶発的な事故は補償が受けられないなどの懸念もあった。

それらの懸念点をカバーし、より充実した補償内容へとアップデートしたのが「カーシェアプロテクト」である。車両補償金額に応じて3つのプランが用意されており、万が一の際にはそれぞれ300万円・600万円・1,000万円が受け取れる。これまでは補償外だった管理中の盗難・衝突や偶発的な事故も補償の対象となったほか、詐欺・横領などで車に損害が生じたときにも保険金が支払われるようになった。

保険料は車両保険金額の設定に応じて共同使用料から差し引かれるシステムとなっており、300万円の場合はシェア受取金額の25%、600万円の場合は30%、1,000万円の場合は35%が保険料として差し引かれる。オーナーは残りの金額をシェア受取金として受け取れる形だ。

ドライバー自身が選べるオプションも

上記はオーナー側が選択できる保険だが、ドライバー側が選べるオプション「免責金額0円オプション」も存在する。事故を起こして車を破損させてしまったとき、ドライバーは最大10万円(修理費が10万円未満のときは全額)を自己負担として支払わなければならないが、申し込み時に免責金額0円オプションを追加していれば免責金が0円になるというサービスだ。費用は1,400円かかるが、万が一のことを考えると付けておきたいオプションだろう。

また、このオプションの追加を必須条件としてオーナーが設定することも可能。オーナーからドライバーに修理費用を請求するのは手間がかかるし、面倒なトラブルに発展するケースもある。高級輸入外車を貸し出すなら、必須条件としたがほうがお互いにとって安心かもしれない。

24時間対応可能な事故受付専用カスタマーサポート

Anycaでは事故受付専用のカスタマーサポートも開設している。このカスタマーサポート、365日24時間いつでも利用できるのが最大の魅力だ。これまではドライバーが自ら保険会社やオーナーへ連絡をする必要があったが、今後はカスタマーサポートに連絡するだけで、あとは専任スタッフが対応してくれる。

サポート体制が整っているのはドライバーだけでなく、オーナーにとってもありがたいことだ。

個人間カーシェアリングサービスが注目を集め始め、さまざまなサイト・アプリが誕生しているが、高級輸入外車オーナーであればこういった保険・サポート体制にも着目して利用サービスを選んだほうが良いだろう。