貸し出した車が勝手に売却される
カーシェアリングで貸した車を勝手に売られるという事件があった。
内容はカーシェアリングサービスを仲介して貸した車が中古車店で売られてしまったということだ。
悪質なのは車検証や免許証、委任状を偽造して、中古車店には売買に必要な譲渡証明書と印鑑証明を後ほど届けると伝え、お金を受け取っている。
必要書類を確認せずやりとりをした中古車店はありえないと思うが、犯行グループもこのようにゆるいところを狙っているのだろう。
多くは車を受け取った後にネットオークションに出品して売却という方法で換金している。
しかし、今回の場合、車を受け取る前に出品し商談成立後、対象の車を借りている点だ。
事前に買い手を決めておくことで、現金化が短時間で済むため、事件発覚まで時間がかかってしまうのが問題である。
基本的にカーシェアリングサービスでは登録には24時間以上をかけた厳密な審査があり、簡単には車を借りられないシステムだ。
貸出し時に気をつけたいこと
大切なマイカーを貸し出す際に気をつけたい点をまとめたので参考にしてほしい。
- 利用登録が浅く、評価が新規または5以下。
- 短期間で高級車ばかり借りている。
- 問い合わせで情報としてあまり必要のない走行距離やオプションについて聞かれる。
- 車内ドラレコの有無について聞かれる。
- 2回目を短期間で借りる。1回目で撮影しオークションに出したり、車検証を偽造したりするため。
- 2倍の金額を出すからカーシェアリングサービスを通さず貸してほしいと依頼してくる
カーシェアリングサービスのAnyca(エニカ)では、2021年6月5日にアプリを通して車検証の取り扱いについて注意喚起をしている。
しかし、犯行グループは車検証以外にも情報を入手することができるらしい。
車検証や持ち主の本名、住所、車台番号がわかる書類を見られないようにする工夫が必要だ。
個人間でのカーシェアリングサービスは法的に整備されていないので自衛しなければならない。
私も肝に銘じている。